/ たぶち正文の政策が聞けます! \

査定奨励金で切り詰められる深夜の止血術。

昨日のPM9:40、2年前に胃癌と大腸癌を私が内視鏡に切除していた63歳の患者さんから、突然電話があった。

「急に大量下血してきたので、今からいってもいいですか?」

「すぐに来てください。お待ちしています。」

スタッフさんたちも「下血」ときいて、すぐに集まってくれた。

患者さんは、PM10:30にやってきた。一応、独歩来院。来院後も、2回下血。すぐに、ラインを取って、緊急内視鏡を行った。予想通り、大腸の中は、血まみれ。

血まみれでも、内視鏡を盲腸まで挿入できるのは、私の特技。そこから、丁寧に腸を洗って、内視鏡で血を吸い取って、出血源を探した。格闘すること 90分。やっと、出血源を見つけた。上行結腸の多発憩室の一つから、フレッシュな血栓が認められた。ここだ!


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クリップで憩室を縫合して止血した。


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右上のクリップが、出血していた憩室を縫ったもの。

検査終了時の写真。大量の下血で検査着が汚れたが、なんとか、出血源が見つかってよかった。AM3:00現在、血は止まっている。

さて、スタッフが帰り際に、「みんな、頑張っているのに、深夜加算全部ひかれてくるんでしょ。なんか、私むかつくわ」

先の衆議院選で「医療費を切り詰めて、他に予算を回す」と主張した党が勝ったものだから、
レセプト審査官に、査定奨励金が出るようになったという噂だ。

日本の正義は消えたのか?

来年2018年4月医療費改定は、医療費抑制のため、マイナスになるらしい。
1年後には、小泉内閣の末期の時のように、医療崩壊が社会問題となるだろう。