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シカゴDDW2014 トピック C型肝炎完全克服!?

 1年前、同級生の肝臓内科の持田教授のぼやき「もうすぐ、C型肝炎の治療にインターフェロンは必要なくなる。内服だけでC型肝炎は治せるようになった。専門家はいらなくなって、誰でも簡単に治せるようになり、C型肝炎ウィルスと一緒に肝臓の専門医も消えてしまうだろう。」を聞いて以来、「どういうことかな」とずっと疑問に思っていた。
 ついに「これか」というデータが、シカゴDDW2014で発表されていた。この治療法の治癒率はなんと95%-100%!しかも内服のみ。大した副作用もないという。Ledipasvir と Sofosbuvir の2薬を3カ月~6カ月間続けて飲むという治療法である。開発した製薬会社abbvieに聞くと、アメリカでもまた発売されておらず、フェイズ3が終わったという段階で、アメリカではこの秋に発売される予定とのこと。肝硬変の有無にかかわらず、6カ月飲めば100%のウィルス消失というのは驚愕のデータである。
HCV20140504
 C型肝炎患者には大変な福音である。日本での保険承認と発売はいつになるのだろうか?合理的な薬価の設定と迅速な対応が必要とされるであろう。C型肝炎ウィルスは予防接種で広まった経緯もあり、国はしっかりと予算をとって、日本からC型肝炎を完全に撲滅したいところだ。
 私が大学を卒業した30年前、アメリカでAIDSがちょうど認知され始めたころであった。その原因と治療薬を求めて、アメリカの製薬・医学界は原因の究明に乗り出し、AIDSが一種のRNAウィルス(HIV3)により起こることが判明。その薬の開発過程に成功して、その勢いのなかで、同じRNAウィルスであるHCVの薬の開発にも成功したということである。抗TNFα抗体といい、このくすりといい、アメリカは強い。日本は1兆6000億の輸入額である。いいものやいいひとの足を、「ねたみ」や「そねみ」で引っ張り続ければ、日本は国際競争を負け続け、国力がますますそがれていくであろう。