平成23年10月20日から24日まで日本消化器病週間があり、博多に飛んだ。もともと消化器内視鏡が専門であるが、学会では各種の分野に参加しているようにしている。 「知るは楽しみ」ということであるが、消化器の分野の最新知識や動向をチェックしておくという目的もある。日常診察においては、総合的な知識が適切な治療に結びつく。
C型肝炎の治療は現在、ペグインターフェロンとリバビリンがゴールデンスタンダードであるが、今後はインターフェロンが不要となり、いくつかの酵素製剤だけで治るようになるらしい。また、膵臓癌の化学療法は、ジェムシタビンが主流であるが、ジェムシタビンよりも、FOLFOXの変法のほうが治療成績が勝るらしい。TGF-β(腫瘍成長因子β)の阻害薬がいろんな段階でいろいろと開発されていて、脳腫瘍の培養細胞には治療効果があったらしいが、消化器がんの培養細胞に対しては今一歩であった。などなど。21日の金曜日、博多は急な嵐で、学会場の間の移動時、結構濡れた。
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