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Chicago DDW 2009 第5日目に参加 経済の落ち込みの影とデジタル政府の落とし穴

    シカゴは昨日に引き続いて、午前中は雨。

 

 朝ホテルのエレベーターで偶然、京都大学消化器内科教授千葉勉先生と乗り合わせる。千葉先生とは先生が教授になる前、神戸にいらっしゃったころから、何回かお会いしている。海外で偶然出会うのは2度目。この前は、2003年秋のスペインマドリッドのUEGWのときで、ピカソのゲルニカで有名な王立美術館で偶然お会いした。

 

 先生はご夫妻で来ていらっしゃっていて、美術館の中庭で、いろいろとお話しした。その時、すりがいて急に荷物がなくなりそうになるなど、ちょっとした異変があった。しかし、その時は、特にちょっと変だなという程度であった。その後、美術館をでて70-80mご一緒して、先生ご夫妻は地下鉄へ入る階段を降り、私は大通り沿いのマクドナルドへ向かった。私は、そのまま安全であったのであるが、先生ご夫妻は、私と別れて15秒後に、後ろから、柔道でいう絞めをかけられて失神。気がついたら、パスポートも含めて、金目のものはすべて取られていたそうである。(後で日本で先生ご自身から聞いた話)。実は、私もマドリード滞在中に、2度すり未遂にあった。一度は先ほど述べた王立美術館であったのだが、もう一度は、ゴヤのマハの絵があるマドリード中心の美術館近くの広場で、物乞いの形で近づいてきた老婆が、新聞で視線を防いで、胸ポケットに指を入れるという手口であった。すぐに気がついて、36計逃げるにしかず、ということで、体をひねって走って逃げて難を逃れた。

 

 ということで、「先生と会うとちょっとしんぱいだなー」「お気をつけください」という挨拶となった。しかし、ここはホテルの中、何の心配もない。ドアの外でも、マドリードに比べれば、現在のシカゴは安全そう、シカゴの中心街や美術館前にも怪しい浮浪者がほとんどいなかった。2016のオリンピックは東京で開催してほしいと思っているが、もし東京開催がうまくいかなかったとしても、シカゴはまだしも、マドリードだけはぜひ避けてほしいところだ。

 

 アメリカDDWには1999年以来、2003年を除いて、すべて出席している。そして、今回が10回目。今日は、これまで見たこともなかったセッションが3つもあった。1)開業医の縮小の仕方、2)内視鏡室の効率化、3)医師の医療評価。

 

  また、毎日発行しているDDW新聞には、「現在の経済の落ち込みを受けて、オバマ大統領は、消化器病に関する医療単価の見直しを来年までに行う予定」と書いてあった。このような社会情勢を受けて、学会がこれらのテーマを選んだのであろう。1998年の山一証券の破綻の少しあとのころ、日本消化器病学会がDPCについてセッションを開いたことがあるが、社会的セッションをこれほど多く開いたことはない。2)と3)が同時に開かれていたので、3)に出席。

 ある演者が、デジタル化したレセプト内容を、医師の医療評価の材料とする説明をしていた。まさに、日本政府が今、目指している全レセプトの電子化である。その中で、「実は、上院のコンピューターの中にすべての レセプトデータがあったのであるが、ハックされて、「viky」がすべて「biky」に書き換えられた。結果、被害は数千億円に上った。」とコメント。この前、日本でも、国交省と厚生労働省のホームページがハックされて書き換えられた。しかし、「休みであったので2-3日放置された」ことがニュースになっていたが、行政のデジタル化は、ちょっと危険そうである。デジタル化を進めるにあたっては、システムを相当慎重に構築する必要がありそうだ。

 

 あとは、老化防止の抗酸化物質を併用すると、大腸がんに対するオギザロプラチンの薬効が上がったとか、大腸腫瘍・ポリープの鋸歯状の変化はDNAのメチレーションや、BRAFが関係していて、RASがメインの大腸腺腫とは別の癌化ルートだとか、磁石板でカプセル内視鏡の姿勢を制御するとか、コンフォーカル内視鏡で菌が大腸粘膜のなかに入り込む像とか、結構面白い内容であった。


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