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細胞治療・再生医療の進展 中国の細胞銀行(細胞バンク)を訪問 

  人のからだは、一つの受精卵が、分裂増殖して形成される。冷静に考えると、なんとも凄いことである。その情報が太古から面々とつながっていることを考えると、その凄さは驚嘆するばかりだ。細胞のメカニズムや、遺伝子の解明がすすみ、細胞をいろいろと操作できるようになってきた。クローン羊ドリーが生まれて、技術的にはクローン人間も可能となった。近年、京都大学の山中教授は、マウスの細胞に特定の4つの遺伝子を入れて、iPS細胞をつくり、世間の大きな注目を浴びている。細胞治療は、次世代の医療と考えられていて、世界では、既に多くの試みが行われ、文字通り、激しい競争が展開されている。(日本は例によって規制が強くて、伸び悩んでいるそうだ。)

 今回、6月26日に、知り合いの中国の血液内科教授の案内で、中国の細胞銀行を訪問した。大きな施設で、最新型の液体窒素の冷凍庫が何百台も並んでいた。そこの特徴は、臍帯由来の血液及び間葉系幹細胞をもっていることである。単に、臍帯血幹細胞をもっているだけでなく、臍帯間葉系幹細胞も蓄積しているのである。日本の臍帯血は、血液幹細胞を採るだけであるが、中国では、間葉系幹細胞も採取保存するのである。それに関するいくつかの国際特許も取得しているそうだ。

 臍帯血幹細胞は、白血病の治療に使われて、著名な臨床成績を収めており、臍帯血幹細胞移植は一つの確立された治療法として認知されている。中国では、臍帯から採取されたこれら2種類の幹細胞は、白血病だけでなく、肝硬変、腎不全、糖尿病、心不全、老化、美容などの治療にも大きな効果をあげているという。そこの教授は自分自身が、ウィルス肝炎から肝硬変となり、腹水が溜まり、肝不全となっていたが、適合する幹細胞を6回に分けて、注射することにより、肝硬変が見事に治ったそうである(肝生検して組織学的にも繊維化が消失して、肝硬変が治っていたとのこと)。 幹細胞治療が肝硬変の治療に有効とする論文がいくつか発表されている。

 日本でも臨床研究が進み、多くの難病・業病で死に瀕して苦しむ人たちや、老化で美しさや機能の衰えに悩む人たちに、この治療が適応される日が早く来ると良いと思う。


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