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JDDW2007神戸 第15回 日本消化器病週間 第四日目・最終日

 今日は学会の最終日であった。神戸は快晴。少し肌寒い感じもするが、からりと晴れ上がった最高の天気であった。

 

 午前中は、「ESD標準化のための手技の工夫ー上部消化管ー」に参加。司会は井上晴洋先生と小野裕之先生であった。いろいろと進歩していて、さまざまな工夫が述べられていた。ESD標準化まで、もう一歩の所まで来ているといった印象であった。

 

 昼は「胃癌化学療法の治療戦略ー新しい時代の幕開けー」を聞く。胃癌の化学療法は、ファーストラインがTS-1かTS-1+シスプラチン。セカンドラインがタキソール。タキソールは特に癌性腹膜炎によく効く。そして、これからは、これらの薬に、アバスチンやその他各種の分子標的薬を加えた治療に向かっている。東大の腫瘍外科で、胃癌の癌性腹膜炎に対して、タキソールによる治療 ・治験が行われているが、同僚の北山丈二先生によると、一年生存率は86%であったとのこと。驚きの高さである。

 

 午後は、「経鼻内視鏡による上部消化管スクリーニングの現状と問題点」に参加。司会は、辰巳嘉英先生と本田浩仁先生であった。無麻酔で上部内視鏡検査をするときは、経口内視鏡よりも経鼻内視鏡のほうが楽である。交感神経系の亢進が少なく、内視鏡時の血圧の上昇も低い。しかし、経口内視鏡に比べて、画像が悪く、検査に時間が20-30%余計にかかるという欠点も指摘されていた。鼻出血は約10%弱ぐらい、鼻痛は50%ぐらいであった。耳管の違和感や、副鼻腔炎などの珍しい報告もあった。